注文住宅で意外と悩むのが屋根材選び。
見た目だけでなく、耐久性やメンテナンス性、らには将来の太陽光パネル設置まで考えるとどれを選ぶか迷いますよね。
最近では大雨や台風さらには南海トラフ地震などの災害対策として、より丈夫でメンテナンス性に優れた屋根材を求める声も増えてきました。

そんな想いから、「屋根材はとりあえずスレートでいいや」と思っていた我が家もだんだんと「もう少しこだわって選びたいかも…」と思うようになったのがきっかけでした。
家づくりが進んでくると「どの屋根材が一番コスパがいいの?」「黒くてかっこいい屋根にしたいな」「太陽光を将来つけるなら何が合うんだろう?」といった疑問がどんどん出てきますよね。
本記事では屋根材の種類や特徴、メリット・デメリット、そしておすすめ製品について比較検討してみました。
この記事を読んでわかること
- 屋根材選びで重視すべきポイントがわかる
- 主な屋根材の種類と特徴・メリットデメリットがわかる
- おすすめの屋根材商品がわかる
- はるゆにが最終的にどの屋根材を選んだのかがわかるw

Contents [close]
屋根材の種類

- スレート(カラーベスト)
- 陶器瓦
- ジンカリウム鋼板
- ガルバリウム鋼板

屋根材の種類と特徴
仕組みや特徴、代表的な製品をまとめたのが以下の表になるんでやんす。
屋根材 | ㎡単価(目安) | 耐久性 | メンテ | 太陽光対応 | 黒系カラー | 代表的な商品 |
---|---|---|---|---|---|---|
スレート | 6,000〜7,500円 | △(10〜20年) | △(再塗装必要) | ◎(設置しやすい) | ◎ | ケイミュー「コロニアルグラッサ」 |
陶器瓦 | 10,000〜14,000円 | ◎(50年以上) | ◎(塗装不要) | △(重さに注意) | 〇(和風系) | マルスギ「銀黒瓦」 鶴弥「スーパートライ110」 |
ジンカリウム鋼板 | 9,000〜12,000円 | ◎(30〜50年) | ◎(メンテ不要) | 〇(設置可能) | 〇 | ディートレーディング「セネター」「クラシック」 |
ガルバリウム鋼板 | 7,000〜9,000円 | 〇(20〜30年) | ◎(塗装不要) | ◎(キャッチ工法可) | ◎ | アイジー工業「スーパーガルテクト」 ニチハ「センタールーフ」 |
注文住宅における屋根材の選び方
表を見てわかるように、屋根材って本当にいろんな種類があるんですよね。
どれも一長一短なので、「何を重視するか」で選択が変わってきます。
整理すると
1. 耐久性で選ぶなら
とにかく長く使いたい!交換や塗装はできるだけ避けたい!という方は、
- ◎→ 陶器瓦(50年以上!)
- ◎→ ジンカリウム鋼板(30〜50年)
スレートはコストは安いですが、10〜20年で再塗装が必要になるので注意。
2. メンテナンスコストで選ぶなら
なるべく手をかけたくない!メンテナンスの手間やお金を減らしたい!という方は、
- ◎→ ガルバリウム鋼板(塗装不要)
- ◎→ ジンカリウム鋼板(メンテほぼゼロ)
- ◎→ 陶器瓦(塗装いらず)
スレートは定期的な塗装が前提なので、長期的にはコストがかかります。
3. 太陽光パネルとの相性で選ぶなら
太陽光パネルを設置したい(または将来のせたい)!という方は、
- ◎→ ガルバリウム鋼板(キャッチ工法対応)
- ◎→ スレート(設置実績豊富)
- 〇→ ジンカリウム鋼板(対応可能、業者によっては要相談)
- △→ 陶器瓦(重さや固定法に制限あり)
4. 見た目・カラーで選ぶなら
黒系でスタイリッシュな屋根にしたい!という方は、
- ◎→ ガルバリウム鋼板(黒系・マット系カラー豊富)
- ◎→ スレート(定番ブラックあり)
- 〇→ ジンカリウム鋼板(質感に高級感あり)
- 〇→ 陶器瓦(銀黒など和モダン向け)
5. 初期コスト&トータルバランスで選ぶなら
できるだけコスパ重視で選びたい!という方は、
- ◎→ ガルバリウム鋼板(バランス型で人気)
- ◎→ スレート(初期費用は最安)
- 〇→ ジンカリウム鋼板(高いが長寿命)
- △→ 陶器瓦(重くて高額)
はるゆに家は「ガルバリウム鋼板」に決定!その理由とは?
いろいろ比較検討した結果、我が家が選んだ屋根材は…
ガルバリウム鋼板に決定しました!!
その理由はこちら
- 黒系でかっこいい見た目
- 将来の太陽光パネル設置に対応
- 塗装不要でメンテが楽
- 価格もそこまで高くない

屋根材選びで迷っている方は、まず「何を重視するか」を明確にすると決めやすいと思います!
次に葺き方を考えていきます
屋根材の貼り方(葺き方)の種類

- 立平葺き
- 横葺き
- 瓦棒葺き
- 段葺き
各ガルバリウム鋼板の葺き方(貼り方)比較表
葺き方 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
立平葺き | 1枚の長尺板を棟から軒まで縦方向に貼る方式。継ぎ目がほとんどなく、直線的な美しさが特徴。 | ・防水性が非常に高い ・シンプルでモダンな外観に合う ・太陽光パネルと相性◎(キャッチ工法対応) ・雪が滑りやすく積もりにくい |
・屋根形状によっては施工に制限あり ・縦ラインが目立ちやすく、好みが分かれる |
横葺き | 横方向に短尺の板を重ねる方式。フラットで軽快な印象の屋根になる。 | ・シンプルですっきりとした外観 ・屋根形状に柔軟に対応できる ・施工性が高く、比較的安価 |
・継ぎ目が多く、立平より防水性はやや劣る ・雨筋汚れが目立ちやすい場合がある |
瓦棒葺き | 板金の下に「瓦棒」と呼ばれる下地材を入れて固定する、昔ながらの縦葺き方式。 | ・防水性・耐風性が高い ・和風住宅やレトロモダンな外観と相性◎ |
・やや無骨な見た目で現代住宅には合いにくい場合あり ・施工費が高め |
段葺き | 横方向に段差をつけながら貼る方式。デザイン性が高く、モダン住宅でよく採用される。 | ・高級感のある仕上がり ・外観のアクセントになる ・水切れがよく、雨仕舞いも◎ |
・施工費が高め ・雨音がやや響きやすい場合がある |

注文住宅における屋根の貼り方(葺き方)の選び方
同じガルバリウム鋼板でも、「貼り方(葺き方)」によって見た目や性能がけっこう変わってくるのが面白いところ。
また「何を重視するか」で考えていきましょう
整理すると
1. スタイリッシュ&高防水で選ぶなら「立平葺き」
シャープで現代的な外観にしたい方、太陽光パネルを設置予定の方におすすめ!
- 継ぎ目が少ないので防水性が高い
- キャッチ工法対応で太陽光設置も安心
- 雪が滑りやすくて積もりにくい
反対に、寄棟など複雑な屋根形状だと施工が難しくなる場合もあるので注意。
2. コスパと柔軟性で選ぶなら「横葺き」
クセのないデザインで、屋根形状が複雑な家やコストを抑えたい人におすすめ!
- 施工しやすくて安価
- 屋根形状への対応力が高い
- 控えめで主張しすぎない見た目
継ぎ目が多いぶん、雨仕舞いは立平よりやや劣るので注意。
3. 和風・レトロモダンなら「瓦棒葺き」
古民家風や和モダン住宅に似合うのがこの葺き方!
- 防水・耐風性能が高い
- 無骨で味のある見た目
その分、施工費はやや高めで、現代的なデザインには好みが分かれるかも。
4. デザイン重視なら「段葺き」
人とは違う、こだわりのある屋根にしたい方に!
- 段差があるので高級感が出る
- 水切れが良く、意匠性も◎
ただし、施工費は高め。音の響き方にも好みが分かれるかも。
はるゆに家は「立平葺き」に決定!その理由とは?
いろいろ比較検討した結果、我が家が選んだ屋根材の葺き方は…
立平葺きに決定しました!!
その理由はこちら
- シンプルモダンなデザインにしたい
- 太陽光パネルを将来載せたい
- 雨に強くて安心な屋根にしたい

葺き方に悩んでいる方は、まずはどんな外観にしたいかと将来のメンテや太陽光設置の有無をイメージすると、決めやすくなると思います!
まとめ|我が家の屋根はガルバリウム鋼板+立平葺きに決定!
というわけで、はるゆに家の屋根は
- 屋根材:ガルバリウム鋼板
- 葺き方:立平葺き
最初は「スレートでいいかな〜」なんて思ってたんですが、耐久性や見た目、将来の太陽光パネルのことまで考えると、ガルバリウム鋼板の中でも立平葺きが、我が家には一番合っているという結論になりました。
断熱性・メンテナンス性・デザイン、どれも満足できそうなので今から完成が楽しみです
はるゆにはガルバリウム鋼板+立平葺きを選択しましたが、各材料や施工方法の特徴を理解しご自身の住宅に最適なものを選択することが重要だと思います。

参考動画やブログ

YouTube