現場監督になろうと思っている人や新人の現場監督さんにわかる様に、仕事内容と新人ができる仕事内容についてまとめました。
- 現場監督を目指している人
- 現場監督が何かわからない人
- 現場監督になりたての新人さん
\ この記事でわかる事 /
- 現場監督何なのかがわかる!
- 現場監督のなり方がわかる!
- 現場監督になれる就職先がわかる!
- 現場監督の仕事内容がわかる!
- 新人の現場監督ができる事がわかる!
Contents
現場監督とは?
現場監督とは、建設工事の現場で各種工事の施工管理をする人です。
現場監督は職人などの作業者に指示を行う立場であり、実際の現場作業は基本的にはしません。
建設工事には土木工事と建築工事があります。
土木工事は道路や橋・鉄道・空港・ダム・河川といったインフラを整備する工事です。
建築工事はビルや商業施設・住宅・学校・病院といった建物を建設する工事です。
現場監督になるには
現場監督になるには、高校や高等専門学校・大学の土木や建築関係の学科を出て、建設会社に入るルートが一般的です。
学歴による違いもありますが、まずは2級土木施工管理技士や2級建築施工管理技士を取得した後、1級の取得を目指します。
ただ建設業界は現在人手不足のため、特に建築工事では無資格や建築に関する学校を出ていない人でも採用ニーズがあります。
現場監督になれる就職先
ゼネコン
発注者から土木工事や建築工事を一式で請け負う総合建設業を営む企業をゼネコンといいます。
ゼネコンの中でも売上の規模や技術力が高い大手5社(竹中工務店・大林組・清水建設・鹿島建設・大成建設)はスーパーゼネコンといわれ、土木工事の公共工事やランドマークとなる建物など規模の大きな工事を中心に請け負っているのが特徴です。
工務店、ハウスメーカー
主に住宅や小規模な建物を建設する企業です。
リフォーム会社
リフォームや改修専門の企業もあります。
人材派遣会社からの技術者派遣
人材派遣会社に所属し上記の企業に出向します。
現場監督の仕事内容
現場監督の仕事である施工管理は、「4大管理」といわれる工程管理と原価管理、品質管理そして安全管理を行います。
工程管理
工程管理とは工期を守るため、全体の工期と各工事のスケジュールを管理することです。
一つの現場で様々な種類の工事が行われ多くの職人が関わっていくため、工事を効率よく進めていくためには作業ごとの日程を調整することが必要です。
原価管理
原価管理とは予算管理のことです。
施工計画などをもとに算出した実行予算と、実際の工事で発生する原価を管理します。
実行予算と差異が生じた際には、施工計画の見直しや工事業者の変更といった措置を講じて、適切な利益を確保できるようにします。
品質管理
品質管理は設計図書や仕様書通りの寸法や強度・機能・材質などの品質を満たしているか対象ごとに決められた試験方法で確認を行い品質を確保します。
安全管理
安全管理は建設現場で作業員が事故なく安全な環境で作業が行えるように、環境を整備することです。
そのため建設現場ではKYK(危険予知活動)や整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとった5S運動やヒヤリハット運動を進めます。
新人現場監督の主な仕事は?
4大管理を新人現場監督ができるのか?
答えはNoです。
ここに挙げた内容は一つとして出来ないでしょう。
新人現場監督の最初に取り組むべき仕事内容
工程管理で新人ができること。
工程管理は仕事がわかっていないと出来ません。
新人監督がやるべきことはまず『工程表がどういうものか理解し読めるようになること』。
そのうえで次のステップは工程表に基づいて作業員さん達がどう作業を進めているか観察していきましょう。
そしてイレギュラー等を先輩方と相談し指示を受け調整していきます。
原価管理で新人ができること。
原価管理で新人ができることは全くありません。
雑品を業者さんに発注するのも新人のメインの仕事になります。
発注するよう言われた品物の値段がいくらするのかを気にして聞くようにしていきましょう。
また発注の数量を計算する時も全てお金に関わってくるので、横着せず算出するようにしましょう。
この2点が将来原価管理をするのにおいて出来るか出来ないか変わってきますので、意識していきましょう。
品質管理で新人ができること。
品質管理の中で新人ができることは、施工記録写真の撮影及び整理です。
当然仕事がわかっていないと出来ませんが、何をどう撮影するのか教えてもらい出来るようになりましょう。
主には月間報告書用の現場全景写真・施工状況写真・鉄筋工事の配筋写真それから材料が納入された時の材料検収写真があります。
新人が最初に覚え、出来る仕事です。
そしてこの写真は後々とても重要なものになりますので、横着せずしっかり出来るようになりましょう。
安全管理で新人ができること。
危ないと思うのはベテランでも素人でも一緒です。
現場に慣れていないと危ない場所がわからないかもしれません。
ですが怖いと思える場所やタイミングがあると思います。
そこを安全に作業できるように考えることが出来ます。
ベテランは慣れているのであなたが怖いと思った所は怖くないです。
しかし、危険ではあります。
新人の目でしか分からない安全対策を提案できます。
そこを発揮して安全な現場管理をすることができます。
他に新人現場監督ができることは?
仕事に関することで言えば上記に挙げたことがほぼ全てでしょう。
それくらいしかできません。
先輩の現場監督のやっている事の仕事量からしてみれば片手間で無意識にできる量です。
でもそれでいいのです。
初めてなんですから。
ですから何をやったらいいかわからない時は率先して雑務をこなしていきましょう。
事務所の掃除やごみ捨て、お客さんが来た時のお茶出しや電話がかかってきた時の対応など。
『雑用しに会社に入ったんじゃない!』『仕事に関する事だけをどんどん教えて欲しい!』
何も教えてもらっていないあなたは何ができますか?
会社や現場は学校ではありません。
先輩方も先生ではありません。
それでもあなたは給料をもらっています。
何もできないあなたが雑務さえもしなければ、それをもっと仕事量の多い先輩方がしなければならなくなります。
しかもあなたに仕事を教えながらです。
あなたが雑務をこなしてくれるから先輩方も仕事が進み、より良い現場運営ができ良い建設物が出来て行くのです。
そして気持ちよく仕事のこともどんどん教えてくれることでしょう。
雑務は新人がやるのはとても重要な仕事なのです。
現場監督とは?仕事内容を詳しく1級建築施工管理技士が解説!のまとめ
この記事では現場監督になろうと思っている人や新人の現場監督さんにわかる様に、仕事内容と新人ができる仕事内容についてまとめました。
現場監督は実務経験を積むとともに、主任技術者や監理技術者として活躍できる資格を取得することで社内外で評価されるようになります。
できれば高等専門学校や大学などで専門的な知識を身につけていた方が有利です。
建設業界で現場監督してのスタートを切ったら施工管理技士の資格取得を目指しましょう。