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Contents
地業工事ってどんな工事?
地業工事とは砕石地業や地盤改良、杭工事と基礎下の地盤を固める為の工事をいいます。
ここでは砕石地業から捨てCON打設までを紹介します。
砕石を掘削した部分に敷き詰めランマ(転圧機)で締固めます。
その上にすてコンクリートを打設するという作業になります。
すてコンクリートは構造上必要ありませんが、基礎の位置出し(墨出し)次工程の型枠の固定をしやすくする為のもので仮設物になります。
転圧してからすてCONの止め枠及び天端レベル出しをします。
基本周囲の止める位置は基礎面から150㎜。
これは型枠がその上にのって、さらに型枠を固定する際に釘を打ってもコンクリートが割れない幅になります。
レベルは1.5m間隔で鉄筋か代用できる打設しながら簡単に抜けるものを砕石に突き刺し、レベルの印をつけます。
印から上にビニルテープ(黄色が目立ちやすい)を巻きテープの下端がコンクリート天端レベルになるようにします。
コンクリート打設時にテープ下に合わせてならして鉄筋は抜いていきます。
コンクリート打設が出来たら地業工事終了です。
どんな職人さんが工事するの?
この工事は土工事の流れですてCON打設までを土工さんが行います。(土工さんについてはコチラ)
掘削を進めていくと敷き詰める砕石を持っていくことが出来なくなることがあるためその時は土工事と並行して進めます。
工事前に用意し活用する資料
地業工事施工計画書・コンクリート打設計画書(範囲が広い場合)を用意し活用していきましょう。
工事で使う工具や重機
ゼネコンが段取りしておくもの
レベル・スタッフ・水糸・釘・大ハンマー・スプレー・鉄筋・ビニルテープ・一輪車・生コンクリート・ミキサー車の洗い場を用意しておきましょう。
協力業者さんが段取りしておくもの
水平器・ハンマー・角すこ・れいき・らんま(転圧機)・木ごてを用意しておいてもらえます。確認しときましょう。
地業工事でのチェックポイント
品質管理のチェックポイント
範囲や高さ、そして砕石の厚みが施工図通りもしくは許容範囲かを必ず自分の目で確認しましょう。
職人さんによっては高さの精度が許容範囲におさまって無くてもあまり気にしてない傾向があります。
チェックしておさめてもらいましょう。
すてCONの高さが5㎜以上高いと基礎の構造を犯すことになり建物の高さが設計と変わってしまいます。
打ちなおしになるといらない時間とお金がかかってきます。
そのことを考えると打設している時に一言言うだけで済むので勇気を持って職人さんに指示しましょう。
工程管理のチェックポイント
すてCON打設開始時間までに準備ができるか、土工事の進み方と並行して管理しましょう。
また、コンクリート打設が予定時間内で終われるようにミキサー車が計画通りに来るか随時確認しましょう。
安全管理のチェックポイント
掘削法面が崩れないかどうか
場所によってはミキサー車が掘削のり面に近いところまでくる場合があるので鉄板を敷くなどして地面の補強をしておきましょう。
レベルをつけた鉄筋でつまずいて転倒する
レベルがわからなくなるだけでなく、転倒した拍子に他の鉄筋に刺さったり骨折する恐れがあります。
目立つ色のものを巻いて気付きやすくしましょう。
公衆面でのチェックポイント
ミキサー車が現場を出る前にタイヤをジェットウォッシャーで必ず洗ってもらいましょう。
近隣の道路を汚した場合迷惑がかかります。
記録する工事写真
砕石の厚み・砕石転圧状況・すてコンクリート打設前状況・すてコンクリート打設及び完了状況の最低この5種類は撮影しておきましょう。
【新人現場監督必見!】初心者向け‐地業工事の施工管理‐1級建築施工管理技士が解説!!のまとめ
この記事は地業工事の期間中アレコレを紹介しました。
\ この記事のまとめ /
- 地業工事は基礎下の地盤を固める工事!
- 地業工事を施工するのは土工さん!
- 地業工事に必要な資料は施工計画書!
- 地業工事で使う道具にはゼネコン・協力業者それぞれ用意するものがある!
- 地業工事のチェックポイントは範囲や高さ及び砕石の厚み・進み具合・危険個所・現場周辺への考慮!
- 地業工事で必要な写真は砕石厚み・転圧状況・すてCON打設前・打設中・打設完了状況!
ここで紹介したのは新人さん用のほんの一部の事例です。
大事なのは“これをやったら終わり”ではなく“継続して維持をし、さらにより良い方法を考え続ける”ことです。
この記事が新人現場監督さんの参考になれば嬉しいです。