道具は何も職人さんだけが使うものではありません。
監督がよく使う道具。
先輩や職人さんに「〇〇持ってきて」とよく言われる道具、覚えておきましょう。
- 新人の現場監督
- 現場監督を目指している人
\ この記事でわかる事 /
- 現場監督がよく使う道具がわかる!
Contents
新人現場監督が最初に覚える道具13
ガチャ(シノ)
ラチェットレンチの事です。シノとはレンチと反対側の尖った部分の形状をしたものをいいます。
監督が使う場合、クランプを締めたり緩めたりする場合が多いので17㎜の口と21㎜の口が両面についてるものをよく使います。
シノは番線を絞るのに使います。
番線(ばんせん)
番線とは焼きなました鉄線で、太さを番号で表すことから番線といいます。
数値が大きいほど細く、逆に小さいほど太くなります。
現場でよく使うのは12番線で、扱いやすく桟木や足場板をくくるのによく使います。
だいたい25kg単位で売られているので、発注の際は〇番と〇kgを伝えましょう。
桟木(さんぎ)
桟木は現場で一番よく使われる角木材です。
用途は型枠の補強や看板の下地、フェンスの補強や控えなど様々な使い方があります。
断面が20㎜(30㎜や25㎜のものある)×60㎜の形状をしていて大体長さ4mのものが6本セットで1束として売られています。
クリッパー
主に番線を切るのによく使うので、ハンドクリッパーという小型のクリッパーを使います。
クリッパーには大クリッパーもあり、番線より径の太いワイヤーメッシュを切るときに使いますので現場にあると便利です。
ハッカー
鉄筋を結束線で縛る為の道具です。
配筋写真を撮る時やコンクリート打設中に配筋が乱れていて直す時に使います。
レベル
現場で水平を見る為の機械で非常によく使います。
この機械は非常に高額で精度が狂いやすいので取り扱いや保管は十分注意しましょう。
トラ
トランシットの略称で、通りや角度を見る事ができます。
レベルと同様に非常に高額で精度が狂いやすいので取り扱いや保管は十分注意しましょう。
一番現場で使うタイミングは型枠大工さんと行う基準墨出しです。
手のこ
のこぎりです。
現場監督では桟木を切るのに一番使います。
バリケードフェンスで仮囲いをしている現場ならしょっちゅう控えなどをつけたり外したりするので、これが無いとつらいです。
丸のこ
のこぎりの電動版です。
刃が丸いので丸のこていうのかな?
電動なので桟木やベニヤなど簡単に切れる反面、軍手が巻き込まれたり手を切ったりと非常に危険で事故の多い工具です。
カラーコーンとバー
道路工事とかでよく置いてあるアレです。
プラスチック製で三角錐の形状をしているのがカラーコーン。
カラーコーンをつないでいるトラ柄の棒がバーです。
水中ポンプ
水を吸い上げ他の場所に配水できる機械です。
よく使うのは2インチの100Vのもので、横吸いと底吸いがあり、リース品になります。
別売りでサニーホースという専用のホースがあり繋げて使います。
雨が降った後の工事現場にはいたる所に水がたまりますので、それを除去するのは新人現場監督の重要な仕事になります。
墨つぼ
墨出し作業に使います。
中に仕込んである糸に墨汁をしみ込ませて、糸の両端を押さえ弾いて現場に線を描いていきます。
現場の最初から最後までほぼ使いますので、常に手入れをしておきましょう。
指矩(さしがね)
L字型をしているステンレスや鋼、真鍮などの金属製で目盛りがついている工具です。
墨出しの際によく使います。
基準墨出しではあまり使いませんが、仕上げに入ってからの躯体開口チェックや狭いポイントのつけにくい場所などで活躍します。
【新人現場監督必見!】最初に覚えるよく使う13の道具!1級建築施工管理技士が解説!!のまとめ
今回は最初に覚えるよく使う13の道具を紹介しました。
\ この記事のまとめ /
- 現場監督がよく使う道具はガチャ・番線・桟木・クリッパー・ハッカー・レベル・トランシット・手のこ・丸のこ・カラーコーンとバー・水中ポンプ・墨つぼ・指矩の13種類!
これらの道具以外にも使う道具は色々ありますが、これらの道具は建築現場に携わる人達全員が知っているものです。
1週間以内には覚えて使えるようになりましょう。