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【新人現場監督必見!】初心者向け!防水工事を1級建築施工管理技士が解説!

防水工事
はるゆにお
防水工事って何なん?どんな工事?

ここでは防水工事の種類や材料、工事の施工方法などを紹介します。

ども! 猫好き1級建築施工管理技士の "はるゆに"です。 防水工事がどんなのか解説していきますね!
はるゆに
\ この記事はこんな人におすすめ /
  • 現場監督を目指している人
  • 現場監督になりたての新人さん
  • 防水工事を知らない人

\ この記事でわかる事 /

  • 防水工事が何かかがわかる!
  • 防水工事にどんな工法があるかがわかる!
  • どんな職人さんが防水工事をするかがわかる!
  • 防水工事に使う材料と施工の流れがわかる!

防水工事ってどんな工事?

防水工事とは、建築物の内部への雨・雪・水などの浸入を防ぐために施工する工事です。

適切に施工を行わないと漏水が起きる可能性が高いため、品質管理が重要な工事です。

防水工事の工法

防水工事には形状により、面状のメンプレン防水線状のシーリング防水に大きく分けられます。

主な防水工法の種類を以下に通りです。

 

防水種類

どんな職人さんが工事するの?

たまに複数の防水ができる職人さんもいますが、それぞれの工法により専門の職人さんがおられます。

アスファルト防水専門・シート防水専門・塗膜防水専門・シーリング専門ですね。

これらの方は基本同じ会社に属しておられて、それぞれが工程に合わせて現場で施工してもらいます。

防水の下地や保護コンクリート(モルタル)などはゼネコン主導の元その各工程に対応した業者さんに施工してもらいます。

それぞれの施工の流れ

アスファルト防水工事・改質アスファルトシート防水工事

アスファルト防水とは、合成繊維の布にアスファルトを含浸させたシートを張り合わせ、防水層を形成するものをいいます。

材料

アスファルトプライマー

下地とアスファルト層の接着性を向上させる役割をします。

 

ASプライマー

アスファルト

石油の精製の際に残留物となる黒色の固体で水をよくはじく性能があります。

現場にて専用の窯で270℃程度まで熱してから使用します。

近年、環境対応低煙低臭型の防水工事用アスファルトも開発されています。

AS溶融窯

アスファルトルーフィング類

古紙・木質パルプなどを原料としたフェルト状のシートにアスファルトを含浸させたロール状の防水材料です。

ASルーフィング

施工

step
1
下地処理

下地のコンクリートは水が溜まらないように適切な勾配を確保すると共に、凹凸を平滑にする必要があります。

勾配は防水仕様によって異なりますが、1/20~1/100程度必要です。

施工後のふくれを防ぐため、十分に乾燥させることも重要です。乾燥度合の計測には水分計を用いる方法があります。

 

step
2
防水層

アスファルト防水には様々な仕様がありますが、一般的にアスファルトを流しながらルーフィングを敷いていく作業を各仕様で指定された回数繰り返し防水層を形成します。

改質アスファルトシート防水にはトーチ工法と呼ばれるロール状の改質アスファルトシートの裏面と下地面をトーチバーナーであぶって加熱溶融させ、ロールを広げながら下地に接着する工法が用いられます。

AS防水

step
3
保護層

屋根面を歩行する仕様等の場合、防水層が傷つかないように保護コンクリートを防水層の上に打設する場合があります。

防水層の上に直接打設するとコンクリート層の熱膨張などの挙動に伴って防水層が損傷することがあるため、伸縮目地・絶縁シートを設置後に保護コンクリートを打設します。

保護層

断熱材の敷き込みやメッシュ筋の敷き込みは土工さん。

伸縮目地は専門職。コンクリート打設はコンクリート土工さん・左官屋さん・ポンプやさんで施工してもらいます。

合成高分子シート防水工事

シート防水とは、合成ゴム系・合成樹脂系のシートを接着剤で貼り付け、防水層を形成するものをいいます。

材料

プライマー

下地と防水シートの接着性を向上させる塗料です。

加硫ゴム系シート

耐久性に優れ、下地の伸縮に対応しやすいシート材料です。

塩化ビニル樹脂系シート

塩化ビニル樹脂等を用いたシートで、屋外での日光による紫外線や熱への耐久性をもつ材料です。

施工

step
1
下地処理

アスファルト防水工事と同様で1/20~1/100程度必要。

ただし、水勾配は1/50以上が望ましいです。

 

step
2
防水層

加硫ゴム系シート防水・塩化ビニル樹脂系シート防水とも、接着工法と機械式固定工法があります

接着工法は接着剤を用いて下地に接着する工法で、機械式固定工法は固定金具を用いてシートを下地に固定する工法です。

シート防水

 

塗膜防水工事

塗膜防水とは、ウレタンやアスファルトやFRP素材を原料とした防水材料を現場で塗布して防水層を形成するものをいいます。

材料

ウレタンゴム系防水材

液体状のウレタンゴム系の防水材料です。

ゴムアスファルト系防水材

液体状のゴムアスファルト系の防水材料です。

施工

step
1
下地処理

プライマーを塗布後に出隅・入隅には補強布を張り、補強塗りを行っておきます。

 

step
2
防水層

液体状の防水材料をハケやヘラ、ローラーで下地へ均ーに塗布します。

 

塗膜防水

シーリング防水工事

シーリングとは、水密性・気密性のために部材接合部の隙間や目地にシーリング材を充填するものをいいます。

ペースト状の材料を目地に充填後に硬化してゴム状になるものを不定形弾性シーリング材といい、合成ゴムをひも状に成形して目地にはめ込むガスケットのことを定形シーリング材といいます。

 

材料

プライマー

下地とシーリング材の接着性を向上させる役割があります。

シーリング材(不定形弾性シーリング材)

一般的な種類として、変成シリコーン系・ポリサル系があります。

シーリング材が接着する面の下地により、シーリング材を使い分けます

施工

施工手順は次のようになります。

【新人現場監督必見!】初心者向け!防水工事を1級建築施工管理技士が解説!のまとめ

ここでは防水工事の基本を解説しました。

\ この記事のまとめ /

メモ

  • 防水工事は建築物の内部への雨・雪・水などの浸入を防ぐために施工する工事!
  • 防水工事の工法はアスファルト防水・シート防水・塗膜防水・シーリング!
  • それぞれの防水に専門の職人さんがおられる。また保護層は色々な職人さんに携わってもらい施工をする!
  • 防水工事にはそれぞれ使う材料と施工の流れがある!

それぞれの工法や工程にはもっと決まり事や法令など知っとかなければならないことがあります。

しっかり勉強して管理してくださいね!
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